あなたにEDの疑いがあるかどうか。「私はそうじゃない」と思っている人も手始めに、ここでごく初歩的なチェックをして.みましょう。以下、四つの質問を提示しますので、YES、.NOで答えてください。 過去六か月の問に、あなたは、1、常に勃起を達成し、維持させることに自信がありましたか。 2、勃起した際に、常に挿人するのに十分な硬さになりましたか。 3、性交あるいは性的行為が終わるまで、常に勃起を維持することができましたか。 4、勃起を達成し、維持させる能力について満足しましたか。 以上、四項目の質聞に一つでもNOの回答があった場合、EDの疑いが濃厚になります。 なお、EDの症状には個人差がありますが、おおかた次のような症状によってランク別に分けることができます。 「たまにできない」…..(軽症) 「時々できない」………(中等症) 「常にできない………….(重症) 治療の目安として、たまにできない(軽症)という症状は、パートナーとの前向きの対応によって改善される余地がまだ残されています。しかし、中等症や重症ランクの症状は、専門医の診察、治療が必要になります。また、たとえば性行為が妻とはできないが、ほかの女性とならできる人もEDといいます。 我が国のED患者は、推定で千百、二十万人(軽症.を除く)といいましたが、これを先のランク別に分けてみますと、四十代の中等症は一、20%前後、五十代で20%前後、六十代で60%前後が中等症以上の患者数といわれています。 また、最近の一般市民意識調査(二〇〇〇年四月11博慈会記念総合病院、口本大学医学部泌尿器科、東邦大学医学部第一泌尿器科、聖マリアンナ医科大学泌尿器科の合阿調査11)によりますと、既婚男女.(一、一十〜七十九歳)の調査で、既婚男性の三〇%がEDを自覚しています。これには軽症も含まれていますが、男性、女性からも見た数字で一致していますので、ほぼ正確なデータといえるでしょう。 問題は、こうしたEDを白覚した人で、どの程度の症状以上の人が専門医の治療を必要とするのでしょうか。本人とそのパートナーが、治療は必要ないと思っている場合は治療の必要はありません。ただし、本人が治療の必要はないといっても、パートナーが治療を求めれば、やはり治療は必要ということになります。
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