骨碎補(こつさいほ)について

　骨碎補(こつさいほ)はウラボシ科PolypodiaceaeのハカマウラボシDrynaria fortunelなどの根茎を乾燥したものです。味は苦、性は温です。骨砕補という名は骨折の治療に効果のあることに由来し、毛状の形から猴姜・申姜・毛姜などとも呼ばれてあります。
　漢方では補腎・活血・強筋骨の効能があり、骨折や打撲、捻挫、腎虚の歯痛や耳なり、下痢、腰痛などに用いられます。また外傷の患部に骨砕補の粉末をワセリンに混ぜて塗布します。歯痛や歯肉炎には牛車腎気丸と一緒に服用したり、黒く炒めて粉にしたものを歯肉に擦り込みます。
　民間では打撲、骨折、捻挫、腎虚に歯痛や耳鳴り、下痢、腰痛などに応用されます。

※実火（急性炎症）・血虚などによって生じた歯痛には使用してはならない。

骨碎補（こつさいほ）を含んだ精力剤、漢方製剤一覧